2011年9月24日土曜日

秋夜独唱 (定型詩の試み)


秋の夜に月も出ずして
灯火消ゆ
おうおうと海よりの風
吹き渡り来る

秋の夜に鳥影絶えて
街眠る
闇に揺れ独り目覚めし
薄と我と

風来る彼方にあらん
波止場にて
腹見せる冷たき魚の
眼(まなこ)を想う

うつろにも見開かれたる
眼を想う

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